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京の詩季彩
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四季折々の花を手仕事で作り上げる花かんざし
金竹堂
四季折々の花を手仕事で作り上げる花かんざし
艶やかな着物に、だらり帯を結んだ愛らしい舞妓さん。
その姿をより引き立てているのが、黒髪にさした花かんざしです。
江戸時代末期から花かんざしを作り続けている金竹堂を訪ねました。

月ごとに変わる花かんざし
 八坂神社近くに店を構える金竹堂は、花かんざしが盛んに作られた江戸末期の創業。大正時代の京町家が使われた店内には、花かんざしをはじめとする髪飾りが所狭しと並んでいます。花街の舞妓さんが主に使う花かんざし。季節ごとに花が異なり、ほぼ毎月のように変わります。例えば、4月は桜、5月は藤、6月なら柳……。さらに、祇園祭やお正月などの伝統行事には専用の花かんざしがあり、種類は12種類以上に上ります。
「4月は桜に加えて、蝶々を飛ばしたり、緑の柳を付けたりします。同じ花でも配 色を変えて、2〜3種類は用意しますね。それ以上増やすと、作る方が大変なんですよ」。そう微笑みながら話してくれたのは、金竹堂の5代目で、花かんざし職人の定永光夫さん。花かんざしを作るのはすべて手作業とあって、1人で1本を作るのに1週間以上は掛かるそうです。
(写真・上)京都らしさが感じられる店構え
(写真・下)店内で売られている花かんざし
様々な種類があり、値段は3000円程度のものからいろいろ
京都らしさが感じられる店構え店内で売られている花かんざし

5代目の定永光夫さん 花びらも一枚一枚、丁寧に形を整えていく
材料の準備も大切な仕事
花かんざしの主な材料は絹の布、羽二重です。なめらかなこの布を花びらの形に切り取り、一枚一枚をピンセットで糊付けし、花の形に整えていきます。
「それぞれの花の雰囲気が出るように心がけて作っています。実際の花と同じというより、舞台映えするような華やか感じになりますね。それより前の材料を用意することにも神経を使います」と定永さん。
花かんざしを作るのは細やかで根気のいる仕事ですが、材料の羽二重を用意するのも大切な仕事。羽二重は京都の染め屋に依頼して染めてもらいますが、花の微妙な色合いを出すのは難しいそうです。まして、花街の歴史の一つでもある花かんざし。色を間違えれば大変です。「染め屋さんに後継ぎがいない時など、10年、20年で辞められることがあります。新しくお願いする場合は探さないといけないし、色の確認も一つ一つしなければなりません。納期がありますから、材料集めは早くから始めます。それができれば、あとは計算して自分の仕事に掛かれますからね」
(写真・上)5代目の定永光夫さん。子供の頃からこの仕事を手伝ってきたという
(写真・下)花びらも一枚一枚、丁寧に形を整えていく

美しい伝統の逸品
 昔ほど舞妓さんの数が多くない今、花かんざしの需要はあまり広がらないと言います。でも、舞妓さんだけでなく、七五三や成人式などに利用したいと、金竹堂の花かんざしを求める人は全国から訪れるほど。丁寧に作られた花かんざしは華やかな雰囲気を持っていて、うっとりするほどの愛らしさ。実際に目で見て確かめてほしい伝統の逸品です。
金竹堂は八坂神社に近い四条通に面している
(写真)金竹堂は八坂神社に近い四条通に面している

▼花かんざし十二ヶ月
1月 笹に梅
1月 笹に梅
2月 梅
2月 梅
3月 なたね
3月 なたね
4月 桜
4月 桜
 
5月 藤
5月 藤
6月 柳
6月 柳
7月 お祭り
7月 お祭り
8月朝顔
8月朝顔
 
9月 ききょう
9月 ききょう
10月 小菊
10月 小菊
11月 もみじ
11月 もみじ
12月 もち花
12月 もち花
( ライター:福島恵美 )

※この記事の情報は公開時( 2004-04-16 )のものです。

京の詩季彩金竹堂
周辺案内アンケート印刷用ページ
京都市東山区祇園町北側263
TEL : 075-561-7868

アクセス 京阪四条駅より東へ徒歩約5分
阪急河原町駅より東へ徒歩約7分

時間 10:00〜20:00

休み 木曜日


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